いつでも、誰もが(対象者)、お金の心配なく「HPVワクチン」の定期接種を受けられるようにしてください
- 2023年12月13日(水) 10:34 JST
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令和5年12月13日
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
厚生労働大臣 武見 敬三 様
福井県保険医協会
会長 津田 武嗣
いつでも、誰もが(対象者)、お金の心配なく「HPVワクチン」の定期接種を受けられるようにしてください
貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。
さて、性的接触のある女性の50%以上が一生に一度はヒトパピローマウイルス(以下、HPV)に感染するといわれており、HPVの感染によって一部の人は子宮頸がんに罹患します。
子宮頸がんにつながるHPVの感染は、HPVワクチン接種で防ぐことができ、それにより子宮頸がんの原因の50~70%を防げます。しかし、HPVワクチンは、2013年4月に定期接種化になりました。その2か月後には積極的勧奨を差し控えることになりました(約8年間)。
その結果、厚生労働省「定期の予防接種実態者数」「HPVワクチンを接種した女の子の割合」によれば、カナダ(83%)に対して、日本(1.9%)という実態が示されています。私たちは、このような女性の現状を看過できません。
次のように要望します。
記
一、接種年齢の拡大(僅かであっても有効性が認められる年齢を含める)を求めます
一、接種や接種完了の機会を逃さないよう、手厚い公費負担としてください
一、接種率が少しでも上がるよう、周知徹底に努めてください
以上