今すぐ、異常な医療体制(医薬品の在庫がない状態)を是正してください

  • 2024年4月10日(水) 11:57 JST

令和6年4月10日

 

厚生労働大臣 武見 敬三 様

近畿厚生局 福井事務所所長 岡野 光代 様

 

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

 

今すぐ、異常な医療体制(医薬品の在庫がない状態)を是正してください

 

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、処方された医薬品を患者さんが薬局へ受取りに行ったら、在庫がないという理由で受取れない事(あるいは、後日受取りになる事)があります。一方、同じ医薬品なのに在庫がある薬局があります。

 つまり、選んだ薬局の在庫の有無(在庫管理)により、患者さんは必要な治療(投薬)を受けることができたり、できなかったりするのです。この状態を正常な医療体制と言えるのでしょうか。

 当会の調査結果を鑑みると、患者さんへの治療(投薬)がすぐにでも必要な場合は、医療機関側が薬局へ在庫確認をおこない、患者さんと相談して処方箋を発行するような緊急対応に迫られている可能性すら感じます。

 よって、次のことを要望します。

 

 

一、医薬品が、どこにも存在しないから在庫切れなのか、薬局間で融通しないから在庫切れなのかについて、実態調査をおこなってください。

※医薬品名、在庫切れが生じている期間、在庫切れが解消する(患者さんへの引渡し)までの期間等

一、医療体制を正常に維持するために、在庫切れが生じないよう、薬局間で医薬品を融通しあう必要性があることを周知・徹底してください

 

以上

今すぐ、健康保険証の廃止を延期してください

  • 2024年3月21日(木) 11:55 JST

令和6年3月21日

 

厚生労働大臣 武見 敬三 様

デジタル大臣 河野 太郎 様

 

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

 

今すぐ、健康保険証の廃止を延期してください

 

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、河野デジタル大臣の2024年 年頭所感を拝見して違和感を覚えます。年頭所感では、

・マイナンバー情報総点検を昨年中に完了させることがでた。

・再発防止策をとっており、システム改修などを進めている。

・予定通り本年12月には健康保険証の新規発行を停止する。

・マイナンバーカードを利用した保険証(マイナ保険証)を基本とする仕組みに移行いたします。

と述べていますが、当会の調査によれば、2024年1月以降において、現行のマイナ保険証・オンライン資格確認は、次のような状態だと多くの医療機関が述べています。

・名前や住所で●が表記される

・トラブル時は、持ち合わせていた健康保険証で資格確認をする

・今も混乱している

つまり、患者さんや医療従事者らは、

従来の保険証に慣れており、困っていない状況で新しい仕組みを導入することに抵抗感を持っている

のではなく、

健康保険証がないとトラブル解決ができない状況なのに、トラブルが懸念されているマイナ保険証を導入することに抵抗感を持たざるを得ない

という事なのです。

 よって、次のことを要望します。

 

 

一、マイナ保険証・オンライン資格確認の状況について、しっかりと実態調査をおこなってください

一、医療現場の負担を増加させないために、健康保険証の廃止(予定)を延期してください

 

以上

今すぐ、「これ、毒です」ポスターの配布及び掲示を中止してください

  • 2024年2月22日(木) 11:51 JST

令和6年2月22日

 

厚生労働大臣 武見 敬三 様

 

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

 

今すぐ、「これ、毒です」ポスターの配布及び掲示を中止してください

 

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、標題の通り、「これ、毒です」ポスターは、病気やケガに苦しみ、不安を抱えながら病医院に通院する患者さんに相応しいものとは考えられません。

 よって、次のことを要望します。

 

 

一、「これ、毒です」ポスターの配布及び掲示を中止してください

 

以上

いつでも、誰もが(対象者)、お金の心配なく「HPVワクチン」の定期接種を受けられるようにしてください

  • 2023年12月13日(水) 10:34 JST

令和5年12月13日

内閣総理大臣 岸田 文雄 様

厚生労働大臣 武見 敬三 様

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

いつでも、誰もが(対象者)、お金の心配なく「HPVワクチン」の定期接種を受けられるようにしてください

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、性的接触のある女性の50%以上が一生に一度はヒトパピローマウイルス(以下、HPV)に感染するといわれており、HPVの感染によって一部の人は子宮頸がんに罹患します。

 子宮頸がんにつながるHPVの感染は、HPVワクチン接種で防ぐことができ、それにより子宮頸がんの原因の50~70%を防げます。しかし、HPVワクチンは、2013年4月に定期接種化になりました。その2か月後には積極的勧奨を差し控えることになりました(約8年間)。

 その結果、厚生労働省「定期の予防接種実態者数」「HPVワクチンを接種した女の子の割合」によれば、カナダ(83%)に対して、日本(1.9%)という実態が示されています。私たちは、このような女性の現状を看過できません。

 次のように要望します。

一、接種年齢の拡大(僅かであっても有効性が認められる年齢を含める)を求めます

一、接種や接種完了の機会を逃さないよう、手厚い公費負担としてください

一、接種率が少しでも上がるよう、周知徹底に努めてください

以上

いつでも、だれもが(対象者)、お金の心配なく「(高齢者)肺炎球菌ワクチン」の定期接種が受けられるようにして下さい

  • 2023年12月13日(水) 10:32 JST

令和5年12月13日

内閣総理大臣 岸田 文雄 様

厚生労働大臣 武見 敬三 様

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

いつでも、だれもが(対象者)、お金の心配なく「(高齢者)肺炎球菌ワクチン」の定期接種が受けられるようにして下さい

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、高齢者肺炎球菌ワクチン助成事業は、2014年10月に定期接種化され、対象者は65歳とされました。経過措置として、65歳から5歳刻みの年齢に該当する者も対象とし、5年間繰り返すことで65歳を超える高齢者にも接種機会が提供されました。

 ところが、接種率の推移が40%程度であったことから、2023年度末まで経過措置の延長が決定しました。この対応により、僅かな数かもしれませんが、ワクチン接種の機会を得たことで、命や健康が守られた高齢者がいるはずです。

 私たちは、僅かな数であっても高齢者の命や健康を守ることができる経過措置が終了することを看過できません。

 私たちは、次のように要望します。

一、取り急ぎ、経過措置の延長を求めます

一、いずれは、65歳以上はいつでも手厚い公費負担で接種できるようにしてください

一、接種率が少しでも上がるよう、周知徹底に努めてください

以上

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