特に、睡眠(導入)剤・抗不安剤の過量服用者への徹底指導と対策を早急に求める

  • 2024年9月11日(水) 17:24 JST

令和6年9月11日

 

厚生労働大臣 武見 敬三 様 

 

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

副会長 吉田 浩士

 

特に、睡眠(導入)剤・抗不安剤の過量服用者への徹底指導と対策を早急に求める

 

 国民医療の向上と確保へのご尽力に敬意を表します。

 さて、睡眠(導入)剤・抗不安剤の過量服用者の薬物探索行動(特定の処方薬を求めて複数の医療機関を受診する行動)が、旧態依然として続いています。

 特に、睡眠(導入)剤は自死行動につながり、事件、事故にもつながる危険な薬剤です。

また、違法に密売されているとも報道されたことを記憶しています。

 一方で、診療し当該薬剤を処方する医療機関側は、個人情報保護という名目のもと、他医療機関での処方状況を本人の同意なく確認することはできません。マイナンバーカードやお薬手帳、電子処方箋などで処方履歴は確認できますが、これらはいずれも患者自身の同意がなければできないため、事実上確認ができない状態です。

 私たちは、次の事を求めます。

 

 

一、国及び保険者が、被保険者の薬物探索行動をレセプト等から抽出し、事件・事故・自死行動に対して効果的な予防的措置を講ずること

一、来院患者の服薬管理のためにも睡眠(導入)剤・抗不安剤を過量服用する可能性がある患者情報を医療機関、薬局、保険者からの求めに応じて迅速に提供すること

 

以上