健康保険証の廃止を今すぐ中止してください

  • 2024年9月11日(水) 17:18 JST

令和6年9月11日

 

厚生労働大臣 武見 敬三 様 

 

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

副会長 吉田 浩士

副会長 三崎 裕史

 

健康保険証の廃止を今すぐ中止してください

 

 国民医療の向上と確保へのご尽力に敬意を表します。

 さて、政府は健康保険証を廃止する姿勢を固持し続けていますが、オン資(マイナ保険証)の導入義務化以来、トラブルを解決する方法は健康保険証である事は明白です。その健康保険証を廃止するとなれば、患者・医療現場に大きな負担(混乱)を招く事になるのではないでしょうか。

 健康保険証が廃止されることによって、

●医療費全額(10割)を請求されるケースが増える事になります

オン資確認(マイナカード)が故障すると健康保険証登録の有無が分りません。過去に受診歴もない場合は、マイナ保険証を持参したのに(3割負担等)、持参しない場合(10割負担)として取扱われるのではないでしょうか。健康保険証があれば今まで通りです。廃止されれば、医療費全額(10割)を請求せざるを得ないケースが増えると考えています。

●患者・医療従事者の負担感が増えています

オン資確認(マイナ保険証)で表示される患者基本情報では、文字の表記などに誤りがあり本人確認に支障が生じています(頻発)。健康保険証があれば最新情報が得られます。廃止されれば、本人確認の作業に患者・医療従事者の負担感が増えると考えています。

●オン資(マイナ保険証)のイメージと実情に乖離があるようです

オン資確認(マイナ保険証)で表示される特定健診情報や薬剤情報は、直近のものではありません。健診結果(表)とお薬手帳があれば最新情報が得られます。ところが、周知不足によりオン資(マイナ保険証)には最新情報が表示されるものと誤解して、健診結果やお薬手帳を持参しない方もいます。

 私たちは、次の事を求めます。

 

一、健康保険証の廃止を今すぐ中止すること

一、オン資確認(マイナ保険証)の運用について、患者・医療機関の負担を軽減すること

一、健康保険証の廃止による医療費の全額負担の可能性が増えることを周知すること

一、患者情報に誤りが多く、医療情報や薬剤情報は直近のものではないため、お薬手帳や健康診断の結果用紙を持参することを周知すること

以上