適宜適時、審査ルールの改正を求めます
- 2026/06/10 11:51 JST
令和8年6月10日
厚生労働大臣 上野 賢一郎 様
福井県保険医協会
会長 津田 武嗣
適宜適時、審査ルールの改正を求めます
国民医療の向上と確保へのご尽力に敬意を表します。
さて、医療現場より下記の事例について情報提供がありましたので、ご報告申し上げます。
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・Hb値8.9g/dLを示す患者に対し、フェインジェクトを添付文書に準拠した回数で投与した。 ・しかし、厚生労働省が定める審査ルールに基づき査定された。 |
該当するルールは、以下の通知です。
| 「使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部改正等について(保医発0825第1号・令和2年8月25日)」 (3)フェインジェクト静注500mg ①本製剤の効能・効果に関連する注意において、「本剤は経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用すること。」とされているので、使用に当たっては十分留意すること。 ②本製剤は、原則として血中Hb値が8.0g/dL未満の患者さんに投与することとし、血中Hb値が8.0g/dL以上の場合は、手術前等早期に高用量の鉄補充が必要であって、含糖酸化鉄による治療で対応できない患者さんにのみ投与すること。 なお、本製剤投与前の血中Hb値及び血中Hb値が8.0g/dL以上の場合は本製剤の投与が必要と判断した理由を診療報酬明細書に記載すること。 |
私たちは、次のように考えます。
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鉄欠乏性貧血があり、経口鉄剤の服用が困難な患者に対しては、フェインジェクト投与は必要かつ合理的な治療であったと考えます。添付文書では、Hb値10g/dL未満の患者に対しては総量1,500mg(500mg×3回)の投与が示されています。 一方、同等量をフェジンで補充する場合、添付文書上必要量を満たすには、1回80mg投与として20回以上の静脈注射が必要となります。その結果、治療費はフェインジェクトを上回るだけでなく、頻回受診による患者負担も大きくなります。また、経口鉄剤を使用した場合でも、通常6か月程度の投与継続が必要とされ、結果としてフェインジェクト以上の医療費を要する可能性があります。 |
治療法ごとの比較は、次のようになります。
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• フェインジェクト:3回投与(治療費 約2,340点) • フェジン:20回以上の注射(治療費 約4,060点) • 経口鉄剤:6か月程度の投与(治療費 約3,050点) |
治療回数の増加は、医療費のみならず、患者の身体的・精神的負担の増大にも直結します。
以上を踏まえ、下記を要望いたします。
記
一、医師の専門的判断および裁量を尊重し、総治療費ならびに患者負担を総合的に勘案した審査・運用へ改めること。
以上








