医薬品の安定供給が困難である状況下において、院内処方をする無床診療所にも病院医療機関及び保険薬局と同様の点数評価を求める

  • 2023年12月13日(水) 10:15 JST

令和5年12月13日

内閣総理大臣 岸田 文雄 様

厚生労働大臣 武見 敬三 様

福井県保険医協会

会 長 津田 武嗣

副会長 三崎 裕史

医薬品の安定供給が困難である状況下において、院内処方をする無床診療所にも病院医療機関及び保険薬局と同様の点数評価を求める

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、医薬品の安定供給が困難である状況下において、「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップの在庫逼迫に伴う協力依頼」や「疑義解釈資料の送付について(その 60)」が発出され、点数評価について示されたところです。

 しかし、院内処方をおこなう無床診療所も医薬品の安定供給が困難な状況に苦慮していますが、何の配慮もないようです。私たちは、このような状況を看過できません。

 私たちは、次のように要望します。

一、院内処方をおこなう無床診にも、漏れなく同じ点数評価を設定してください

以上

今すぐ、要件を満たしている時間外加算の減点を中止してください

  • 2023年11月 9日(木) 10:41 JST

令和5年11月9日

社会保険診療報酬支払基金 御中

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

今すぐ、要件を満たしている時間外加算の減点を中止してください

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、当会に次のような報告がありました。

当院は、日曜日は終日休診、平日と土曜日の午後を休診としている。診療応需の態勢を解いた平日の午後に急患等やむを得ない事由により患者から診療を求められたので、再び診療を行う態勢を準備し診療をおこなった。特定の保険者のみが減点をしてきた(保険者返戻)。

 追加報告として、

・基金の審査で当該保険者以外から減点されたことはない(保険者独自の見解なのか?)

・国保から減点されたことはない(過去から算定可としている)

 つまり、次のことが言えるのではないでしょうか。

 告示・通知からも明らかなように、平日の午後を休診としていて、診療応需の態勢を解いていた場合、急患等やむを得ない事由により患者から診療を求められて、再び診療を行う態勢を準備し診療を行った場合、福井県の医療機関の診療実態、患者の受診上の便宜等を考慮した結果、過去から算定可であった。つまり、これからも算定可であるとしか言いようがない。

【補足】

 告示・通知からも算定が可能である事は明白である。

・通知よりも上位にある告示では、診療時間以外の時間に時間外加算を算定すると書いてある。

・通知の前段では、時間外の標準を示しているが確定するものではない(後段の但し書きがある)。

・通知の後段では、標準で示されない部分(平日の午後を休診)について、その表示する診療時間以外の時間をもって時間外として取り扱うと書いてある。

 私たち(福井県の開業医)は、

・週40時間労働制を基準として経営します。日曜日以外の平日に1日分の休診日が必要です。

・基本的に終日休診は、患者の利益になりません。よって、平日と土曜日の午後を休診とします。

・大抵の開業医は、平日と土曜日の午後の休診を自己研鑽や地域医療の活動に充てます。

・それでも、患者さんから診療応需があれば、大抵の開業医は可能な限り応需します。

医療情報・システム基盤整備体制充実加算の見直しを要望する

  • 2023年5月17日(水) 10:40 JST

2023年5月17日

厚生労働大臣 加藤 勝信 殿

福井県保険医協会

会 長 津田 武嗣

副会長 吉田 浩士

副会長 三崎 裕史

副会長 粟田 浩史

副会長 矢部 道一

理事 徳増 孝一

医療情報・システム基盤整備体制充実加算の見直しを要望する

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、「令和5年4月1日からの診療報酬上の特例措置等について」では、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の算定要件が定められました。

 当該加算は、資格確認システムを導入する医療機関への評価である一方、個人番号カードを持たない(患者の自由意思)、不可抗力による個人番号カード破損等の場合には患者負担が増えるような設計になっています。

 また、感染症等の疑い、あるいは在宅医療などの理由(患者の責に帰さない理由)により個人番号カードを用いて保健情報等を取得できない事例においても患者負担が増えてしまうような事態に陥りました。

 傷病に苦しむ患者に対して、こんなにも冷たい対応をしなければならない理由が何処にあるのでしょうか。

 よって、次のことを要望します。

一、個人番号カード(保険証付)による受診を基準にした点数設定をやめること

以上

今すぐ、オン資・マイナカード(健康保険証付)による混乱防止策を求めます

  • 2023年4月12日(水) 10:34 JST

2023年4月12日

厚生労働大臣 加藤 勝信 殿

福井県保険医協会

会長 津田 武嗣

今すぐ、オン資・マイナカード(健康保険証付)による混乱防止策を求めます

 貴職におかれましては、国民医療の確保のために尽力しておられることに敬意を表します。

 さて、2023年4月からオン資の義務化が始まり、健康保険証のマイナカード化も行われています。しかし、パソコンが届いていない、システムベンダーによる対応ができていないなど、現在もオン資の対応ができていない医療機関等が数多く存在します。

 しかも、システムメンテナンスの為、そもそもオン資確認ができない時間があることや、システム障害時やカードリーダーの故障時など、オン資確認ができない時には医療機関だけでなく患者さんにも大きな負担を課すこととなります。

 つきましては、次のことを要望します。

一、マイナカード(健康保険証付)は別途手続きが必要であることを改めて周知徹底すること

一、オン資やマイナカード(健康保険証付)、暗証番号を認知できない患者への対応を明示すること

一、健康保険証(現物)ありきの資格確認システムです。紙の健康保険証の廃止は中止すること

一、患者さんへ「マイナカードと健康保険証(現物)はセットであること」を周知徹底すること

一、医療機関へ「汎用カードリーダー(予備)の支給」を実施すること

一、コールセンターは、速やかに医療機関等の電話に対応できるよう万全の体制をとること

一、資格確認ができない場合(原因が患者以外)は、医療機関に責任がないことを周知徹底すること

一、患者にやむを得ない事情がある場合は、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の加算1および3を 算定しない規定(除外規定等)を設けること

以上